宅配便のお兄さん【JM】

引っ越し ページ10

yourside------





それからしばらくして、私は家を引っ越すことにした。



学生時代から住んでたアパートだったので、お給料も安定してきたし、少し広くてきれいなところに住むことに。




会社へ電車で通ってたのも、徒歩か自転車で行ける範囲にしてみた。







新しい生活にわくわくが止まらない。



　




今日は、新しい部屋の家具などが届く。







ピンポーン♪





きたきた




喜んでドアを開けると、そこにいたのは






「、、、えっ」





JM「えっ？あっ、こんにちは」




「えっ、あっ、そうですか、荷物ですね、、、」




JM「あっ、、どうぞ。Aさんだったんですね。」




「最近引っ越したばっかりで」




JM「そうなんですね。ここ僕の担当なんですお願いします」



「そうなんですね。なんか、恥ずかしい、、、
　お願いします」






気付けばすっぴんに部屋着のまま出てしまっていた。





サインをしたら、パクさんはいつもの笑顔で帰っていった。






そうか、何で気づかなかったんだろう。


会社の近くだから、パクさんが届けることも考えられたのに。全然気づかなかった。






恥ずかしくて頼めないよ。






でも、親しくなるチャンスかな。




いや、無理か、、、。





私はパクさんのことを何も知らない。




ただの、宅配便のお兄さん。




向こうからしたらただの配送先のお客さん。





個人的に親しくなる方法がわからない。





筋肉を見て、ドキドキするだけの、ただの変態なお客さんなんだよね。

ハロウィーン→←ピンク

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す