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「ヌナ、そういえば今日実家帰ってくる？」
「あー、ごめん。今日ショーの打ち上げあるから無理そう。また今度帰るよ。」
そう、今日はこの学祭が終わったらファッションショーの打ち上げに呼ばれてる。私とホソクは絶対参加って。主役だからって。ホソクはお酒飲むのかな？もしかしたらまた一緒に帰れるかもしれないって淡い期待を抱きながら、その期待が顔に出ないように気を引き締める。
「そっかぁ。来月のオンマの誕生日には帰ってくるでしょ？」
「もちろん！プレゼント買っておかなきゃね！」
弟の純粋な眼差しが眩しい、、、。不純な姉でごめんね、、、。
屋台でたらふく食べたぐぅちゃんを駅まで見送って、スマホで打ち上げ会場の地図を開く。大学の近くの居酒屋らしくて、今いる場所からすぐ近くだった。時間はちょうどいいくらいだけど、ホソクはもういるかな？知らない人ばかりだとちょっと気まずいな。
居酒屋に着いて店員に代表者の名前を伝えると、にこやかに席まで案内してくれた。ほとんどの席が半個室になってるみたいで、宴会をするにはもってこいのお店だった。
あ、ホソクいる！
通された席を覗いてみると奥の方にホソクの姿があってホッとする。ファッションサークルの先輩方と既に盛り上がっていて、打ち解けるの早すぎてさすがホソクだなって思った。それと同時にちょっとモヤモヤした。だってホソクの周り、女の人多いんだもん。
「お！A来た！さぁ皆さん、今日のもう1人の主役が来ましたよ！」
「ホソクくん、自分で主役って言うのウケるんだけど！」
「キャハハハハ！」
、、、めっちゃ馴染んでる。入っていけない。
手前の席にいた子が親切に声をかけてくれて、飲み物も注文してくれた。って言ってもオレンジジュースだけど。
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作者名：umbrella | 作成日時：2024年3月5日 18時
