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「A〜!こっちこっち!」
学食に入ると、奥のテーブルからホソクが手を振っていた。早めに来たつもりだったけど、ホソクの方が早かったみたい。
お互いメニューを決めると、「Aはここで席取っといて!」って、ホソクが買いに行ってくれた。
「おまたせ〜!」
意外と早く戻ってきたホソクは、私の前に野菜たっぷりカレーを置く。
「ありがとう。あ、お金出すね。」
「いいのいいの、昨日?今日?のお詫びで奢らせて。学食でごめんだけど。」
「え!ありがとう!こっちこそ寝ちゃってごめんね。」
2人して謝ってるねって言いながら笑うホソク。学食だけど、なんかデートみたい。またホソクとのカトクも再開出来たし、気まずくならなくて良かった。
「床で寝て体痛くなってない?」
「意外と大丈夫だった。私が若いからかな?」
「やぁ〜!俺と1歳しか変わらないじゃん!」
ホソクとの他愛もない会話が楽しい。一緒にご飯食べてることが嬉しい。もしホソクと付き合えたりしたら、これが日常になるのかな。いいな、憧れちゃう。
「あ、そういえばさっきAの友達からモデルのお願いされたんだけど。俺の身長とスタイルがピッタリだからどうしてもって。」
「え!ホソクだったの!?」
「??うん、なんかお願いされた。」
「私もモデルお願いされてて。男女ペアなんだって。」
「そうなんだ。Aとペアなら引き受けようかな?」
きゅん。
私とだったらやってくれるんだ。もし私じゃなかったら断ってた?って都合のいい方に考えちゃう私は自意識過剰かな。
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作者名:umbrella | 作成日時:2024年3月5日 18時