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「で、相談とは」


スコーンはまだ出来立てで熱くて食べられないから、アイスコーヒーを一口飲んで本題に入る。
ドユンも同じくコーヒーを一口。


「引っ越し祝いの時に出た話、覚えてる?」


私が聞いたのに逆に聞かれてしまって、カップを持ったまま眉を顰めた。
その時に出た話なんかあり過ぎてどれの事だか。

そんな私の表情を見てそれを汲み取ったドユンが


「俺が社内に好きな人いるってやつ」


少し気まずそうに言って、確かそんな話もあったと思い出した。
恋愛の話はドユンが最初の餌食だったって。
だから'あぁ'と頷きながら答えるとドユンは気まずさからか頭を軽く掻いた。


「その好きな人の事で相談がしたかった、と?」


'そういう事'と言ったドユンの耳が赤い。
スコーンはまだ食べてないから熱さのせいではない事は容易に窺える。


「言おうと思って、実は」


「え?何を?」


「いやだから、俺の気持ちを言おうと思ってんの」


随分また急に大勝負に。
言おうと決めたのなら私にわざわざ相談することでもないんじゃないか?と一瞬は思ったのだけれどドユンが続けて


「今日、言おうと思ってて」


なんて言うから突拍子もなさ過ぎて'今日!'と大きめの声が出てしまった。

とどのつまり、私に相談して助言を受けたその勢いを持ったまま告白しようっていう事か。
と、理解してからやっと私の分のスコーンを二つに割った。
まだ少し熱いけど中から湯気が上がって美味しそうだ。

だからそれを一口頬張ってからドユンにもそこから一欠片、


「もう食べられるよ、ホットケーキミックスとは思えないから食べてみて」


手を出す様に促したのだけれど、ドユンは何故か手を出さなずスコーンを持つ私の手を握った。
スコーンだけ受け取ってくれれば良かったんだけど_____


「好きなんだけど、Aの事」


私の口の端からスコーンの小さな破片が溢れて、それがフローリングに落ちた。
何故なら'へ'なんていう腑抜けた声と一緒に口が少し開いたから、それで。

相談、という名目の、告白だった。

冗談だと思いたかったが、ドユンの手が微かに震えていて相談より真剣に答えなければなさそうだ。

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かむ(プロフ) - サマンサさん» 彼には平然と煽ってもらいたくてこうなりました😂 (3月27日 19時) (レス) id: 03d417d136 (このIDを非表示/違反報告)
サマンサ(プロフ) - 煽り上手なユンギ痺れます...! (3月27日 17時) (レス) @page43 id: 950212af01 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - 苺あめさん» こちらこそ目を通して頂きありがとうございますㅜㅜ少しのんびり更新ですがにはなってますが是非最後までお付き合いいただけたら嬉しいです! (3月26日 12時) (レス) id: e587d3099d (このIDを非表示/違反報告)
苺あめ(プロフ) - かむさん、ユンギのお話をありがとうございます。ユンギと隣の彼女の関係が出会ってから急激に近くなって、でも元カノも出てきたりして、この先の展開が楽しみで仕方ありません。毎回、更新を楽しみにしています。これからも頑張って下さい。 (3月26日 10時) (レス) @page36 id: 3780d68ff4 (このIDを非表示/違反報告)
かむ(プロフ) - にゃんさん» わーありがとうございます🥹そしてユンギペンさま…ご期待に添えられるかわかりませんが、良ければ最後までお付き合い頂けたら嬉しいです🥹 (3月21日 9時) (レス) id: 40531361f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かむ | 作成日時:2024年3月20日 20時

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