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「じゃ、Aさんは、どうなんですか?」


「前のオトコ…

いや、部長の事、まだ忘れられないんですか?」




なんで?




「なんで知ってるの?なんて顔してますけど

見てたら分かります」




ウソッ、やだ……



「ジョ、ジョングクくんは、どうなの?

前につきあっていた彼女とか…もう忘れたの?」





話を無理矢理そらした



「前の彼女?

あぁ…そうだなぁ……
オレってね、モテるから、オレの彼女になるとかって、結構羨ましがられるみたいでね

前の彼女も、結局、そこなんです

別に、本当にオレが好きとかじゃなくて

オレの彼女って、その立ち位置が好きなだけ


流行りのバッグ持って喜んでるようなもんだろうね


だから、他にも、男いたのがあとから分かって

ま、それなりに好きだなって思って付き合ったわけだから

なんかショックでさ」





わぁ、モテる人も、そんな悩みがあるんだな




「今度こそ、本当にジョングク君の良いところ分かってくれる人と愛し合えたらいいね

ジョングクくんのシアワセを願うよ、カンパーイ」




「だったら…
ボクのシアワセを願ってくれるなら
Aさんがボクをシアワセにしてくれたらいいじゃん」




また出た、この顔…歳下感だして、ワガママ言うやつ





「シアワセなんて、私がするもんじゃないよ

自分でつかみ取りに行きなよ
ジョングクくんだったら、その好きな子に振り向いてもらえるよ!
頑張れっ」




「あぁ〜もう、イライラする!
でも、その人には他に忘れられない人がいるんですって!」





何キレんの?





「だから、その人に振り向いてもらえるように

その忘れられない人を忘れさせるくらい、頑張りなよ!」




全く……フンって、缶ビールをゴクッと飲んだところ

急にジョングクくんが立ち上がると、私のその缶を奪い、残りのビールを飲み干す



そして、その缶を床にポイッと投げ捨てると
ソファに座る私の前に屈みこみ、私の頬に手を当てて、言う




「Aさんの中から、部長がいなくなるように……

部長を忘れさせるくらい…

オレ、今から本気で、頑張ることにするから、覚悟して」




顔が近づいてくる




あ、キスされると思った瞬間

私の唇を人差し指でチョンとはじくと


「コレはまた今度いただきます」


と言って離れた






「明日も朝早く出発だから、寝坊しないでね


おやすみ」





そう言って、部屋を出ていった







びっくりした……

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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時

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