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タクシーをつかまえ、二人並んで後部座席に
せっかく2人なのに、ユンギさんは、窓の外を眺めている
私なんかと2人で食事なんて、いいんだろうか
退屈させてしまいそうで、緊張しちゃう
到着したのは、坂の途中にある1軒のとてもとても
しゃれたフランス料理の隠れ家風レストラン
めっちゃいい!
こんなところに来たかったんだ!!
思わず、スマホを出して、ぱちぱちと写メを撮りまくる
もうちょいヒキで撮ろう……
あ〜この木も入れちゃおう
あ〜いい写真だ♡
インスタ載せちゃっていいかな〜なんて、ニヤついていると
「そろそろ、いいすか? お嬢さん」
ヤバい
ユンギさんに引かれちゃう
「すみません……つい…」
店内に入ると、これまた超超オシャレで
少し暗いけど、なんだか温かい雰囲気
暖炉もあって
真ん中には、グランドピアノも置いてある
「ステキ♡♡」
こんな素敵なお店知ってるなんて、
やっぱり只者じゃないな、ユンギさん
平日のまだディナーには早めの時間だから、すいている
「お前さ、なんか食えないものとかあんの?」
「いえ、ないです」
「じゃ、お任せでい?
オレ、勝手に決めんぞ」
「はい、もちろん!お願いします」
メニューを取り、目を通したかと思うと、すぐにウェイターさんを呼んで注文
「このコースで。
それと、この料理に合うワインは?
……じゃ、それで」
早いな!
さすが、仕事早いわ
私なんて、毎回ウジウジ悩んじゃってなかなか決められないのに
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作者名:みんと | 作成日時:2024年3月23日 8時