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YG side



くると思ったこの質問

俺の勘ってこういう時だけ当たるんだ









「そんなの・・」








俺が話し出すとAから
ゴクリと唾を飲む音がした







「そんなの、妻だからに決まってんだろ。」





『・・・・え?』




Aはつぶらな目をパチクリしながら
何言ってんだコイツって顔してる




だろうね
俺だってきっと同じ顔しただろうよ







『いや、あの、"妻だった"けど今は・・』



YG「いや・・その、申し訳ないけど、、なんつーか・・






俺、離婚届出してないんだわ・・」









"だから今もmy wife"









そう言うとAは"え"と言って
固まってしまった







だよな
やっぱそうだよな


ただの未練しかないキモいやつだよな俺
離婚届出してないとかパワハラ?モラハラ?
えー、何ハラ?

俺訴えられるかな











どんどん落ち込んでいく自分を自覚しながら
恐る恐るAの顔を覗き込むように見たが

Aは両手で顔を覆っていて
全く表情が読めない







完全に嫌われた?


嫌われついでに
全部話しちまうか











「俺、離婚なんてしたくなかったんだ。ずっと、今でも好きで・・。今回の仕事だって、本当は別の人に決まってたけど、何とかAに会いたくて。AがSMと契約したってテミンから聞いてさ・・事務所にも、マネヒョンにも無理言って、監督にもゴネて・・少しでも、関わりが持てれば、Aが少しでも俺の近くに居てくれたらって・・。」







話し終えても反応はなくて







「ゴメン、離婚届のこと黙ってて。」





最後にもう一度謝った









Aの手から離れすっかり冷めたコーヒーを
俺は一気に飲んだ


最後に、Aの唇を感じたかった
間接キスだったけど俺には充分だ













「ごめん。明日必ず役所に出すから。これからはAに近づかないし、オファーもしない。もう、迷惑かけないから。」






あーやべ
鼻がツーンってする








「夫婦らしいこと全然してあげらんなかったけど、俺はAと結婚できて幸せだった。あり、がとな。。」






滲む目元を何とか堪えて
気持ちを伝えた



頬を伝う涙を見られたくなくて
窓の方を向く












『・・いで・・』








小さな声が聞こえ
慌てて袖口で涙を拭いて振り向くと










『出さないでっ』



「え、、」







Aの顔は涙でびしゃびしゃだった

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設定タグ:BTS , SUGA , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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ミンの甘露煮(プロフ) - 名などないさん» コメありがとうございます!楽しんでいただきよかったです🫶新しい作品書きかけてますので、またご覧いただければ幸いです☺️ (3月25日 20時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
名などない - 本当に面白いお話でした! (3月25日 20時) (レス) @page50 id: 2206d7c546 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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