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暗い機内で唯一灯りがともる奥のスペース





起きているのは間違いなくユンギ






ヘトヘトなはずなのに
きっと作業をしているんだろう







私は他のスタッフを起こさないよう
慎重に、静かに歩く




もし彼に話しかけられない雰囲気なら
コーヒーをもらいにきたフリをして席に帰ればいい

なんて自分に保険をかけてユンギに近づいていく











あの、と声をかける前に私に気づいたユンギ




YG「なんだ?」





オレンジの光に照らされて私を見た彼の目は
少しとろんとしていて優しい




『少し、よろしいですか?』


YG「あぁ、こっちこい。」




自分の横の席から機材をどけると
ポスポスと座面を叩いた

夫婦だった頃の口調になってるユンギに
胸がドキドキした









『お邪魔します・・』





YG「あ、その前にそこのカーテン締めて」


『カーテン・・あ、はい。』










YG「どした?眠れないのか?」




『いや、あの・・』




自分から来たくせに
緊張するわ恥ずかしいわでどんどん顔に熱が上がる

灯りはユンギの手元しか照らさないから
顔の赤さがわからなくて助かった









YG「そんな固くなんなくていいよ、誰も聞いてねぇし。コーヒー飲む?」


『はい・・』




コポポポ・・






コトンと置かれたコーヒーカップからは
香ばしいいい匂いがした






『いただきます』


YG「ん。」






ゴクッと熱いコーヒーが喉を通ると
さらに体温が上がった気がする






YG「あ、わり。それ・・」


『え?』




YG「俺が飲んでたカップだった・・」



『あー・・』





///

ユンギがそんなこというともっと暑い







YG「淹れ替えるよ」



『別に、このままでいい・・あなたが嫌じゃないなら。』





たかが間接キス
されど間接キス


あぁ私ってほんと変態みたい
こんなことが嬉しいなんて







YG「別に俺は・・嫌じゃねぇよ。」




そういう彼の頬が少し赤い気がしたけど
きっと手元灯のせいだよね










『あの、、免税店での、ことなんだけど。』




YG「う、ん・・」





少し彼の肩が跳ねた

聞かれたくなかったかな




でも
もう後悔したくないから


これが最後になっても
ちゃんと聞きたい











"あの時なんで、my wifeって言ったの?"

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設定タグ:BTS , SUGA , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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ミンの甘露煮(プロフ) - 名などないさん» コメありがとうございます!楽しんでいただきよかったです🫶新しい作品書きかけてますので、またご覧いただければ幸いです☺️ (3月25日 20時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
名などない - 本当に面白いお話でした! (3月25日 20時) (レス) @page50 id: 2206d7c546 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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