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あれから何度か同じようなことがあった







【D-690】




『あ』





また変装してないよ、この人



なぜ誰も気が付かないんだろう?
もしかして私だけに見えてるとか?
え、まさか幽体離脱?




そんな馬鹿げたことさえ考える





それほど彼はナチュラルに
この場に馴染んでた






私は彼と目が合っても
当然に言葉を交わしたことなんてなかった




彼も彼で、私が騒いだり、追いかけたりもせずにいたから
目だけは合わせてくれてたんだろうけど










でもその日は違った










YG「今日は、アイス買わねーの?」




冷凍ケースの前で立ちすくんでた私に
彼は微塵も笑うことなく声をかけた






『えっ、』






突然過ぎて
それ以上言葉なんて出なかった



あの有名人が手の届く距離にいるなんて
しかも私に話しかけるなんて











YG「バニラの、デカいカップ」



『え、あぁ・・』






ちょっと待ってよ
なんで知ってるの

いつも彼は私がレジするよりも早く帰るのに






しかも、、


"デカいカップ"






めっちゃ食べる人って感じで
普通に恥ずかしい


いや、食べるけど
アイスは大好物だけども








『ダイエット・・しようかと思いまして』



YG「へぇ。」




そう言いながら、これ美味そう、と
ミントチョコのアイスを手に取って見てる








YG「でもさ、そんなにアイス見つめるくらいなら食べれば?食べて、その分ウォーキングとかすれば良い。」






愛想悪く話す割には
アドバイスなんかくれたり


なんかよくわかんない

飴と鞭?
砂糖と塩?



ってかアイドルってこんなに普通に
一般人に話しかけて大丈夫なの?









『・・運動、苦手なんで。』



YG「あっそ。知らんけど。」






彼は面倒くさくなったのかミントチョコをケースに戻し
さっきから左手にぶら下げてた食パン片手にレジへ








『はぁ・・びっくりした』





彼が離れると体から力が抜けた
知らないうちに緊張して力が入ってたみたい


でも、もっと話してたかった・・な







さっきの言い方
可愛げがなかったかなぁ

せっかくアドバイスしてくれたのに






あっ、ってか私の頭・・ボサボサだった





『はず・・///』






ビールが並んでるガラスケースに写る自分を見て
色々と、激しく後悔した

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設定タグ:BTS , SUGA , ユンギ   
作品ジャンル:恋愛
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ミンの甘露煮(プロフ) - 名などないさん» コメありがとうございます!楽しんでいただきよかったです🫶新しい作品書きかけてますので、またご覧いただければ幸いです☺️ (3月25日 20時) (レス) id: b88aa79b26 (このIDを非表示/違反報告)
名などない - 本当に面白いお話でした! (3月25日 20時) (レス) @page50 id: 2206d7c546 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ミンの甘露煮 | 作成日時:2024年2月16日 20時

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