ホソギとデート ページ9
Hoseok side
HS「ただいまー」
午前9時過ぎ。
ただ遊びに来ただけだけど、癖となった“ただいま”という言葉は無意識に口を飛び出す。
今日は一日オフの日。
誰かいるかと思って宿舎に来たけれど、メンバー達の靴がないみたい。
ヌナしかいないのかな。
まだ寝てるんだろうけど...今日はちょっとウザ絡みしたい気分。
HS「ヌナー!
入って良いですかー?」
部屋の前で大きな声を出せば、“んー”とくぐもった声が返ってくる。
レースカーテンしか付けてない部屋はもう明るいけれどヌナはそんなのお構いなしに目を閉じていた。
HS「おはようございます」
『...ちょんほそく』
HS「そうでぇす」
『めずらしい......おいで...ねんねしなさい』
目を瞑ったまま布団に誘導してくる彼女に大人しく従おうとしたけれど、彼女が身に付けているものを見て身体が固まった。
いつだかの広告撮影でもらったネグリジェ。
今日は珍しくセクシーなやつを着ていた。
『ほびぃぃ...』
HS「はいはい。
いつもこんなの着てないくせに...」
なんで今日に限って。
HS「Aさーん...」
ベッドに入ったは良いものの、ヌナは抱き枕を抱きしめて俺に背を向けてしまった。
ちょっと寂しい。
俺、リビング行って良いかな。
HS「ヌナ、俺、向こう行ってていい?」
『ん"ん...』
それはダメらしい。
のそりと起き上がったわがままヌナさんは俺の上に寝転んでくる。
『しんぞうのおと、きこえるぅ』
きこえるぅ、じゃないですよ。
誰かさんのおかげで心拍数が上がって困ってきました。
胸元に顔をすりすりして、長い脚を絡ませて来て。
俺って男だと思われてないんだなぁなんて思っちゃったりして。
『今日はほびと、おうちデートだねぇ』
うーん。
このヌナ、怖いな。
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作者名:まりも | 作成日時:2024年3月12日 1時