#406 ページ7
昨日から唐突に巡り会ったテヒョンのせいで、私もその彼女も謎に対立してしまった。
別れた後も恨まれる。こんな関係を望んでいたわけじゃないのに。目と目で言葉を交わせば、私はテヒョンと友人関係になれるって元サヤの分際で当たり前に思ってた。
勿論、それは時間をかけてこそ成り立つ前提のお話としても。二人の時間が心地よい空気に包まれるから、不思議とそう錯覚しているのかもしれない。
どっちみち、私がジョングクを彼氏に選んだ時点で。この運命は変えられなかった。
『彼女のとこ行ってあげた方がいいよ。』
「ああ…、うん。」
「…っ！(人1)！」
『グゥ？！…なに、どした、の？！』
ものの数分間、テヒョンと二人きりでいただけなのに。ちょうどテヒョンが重い腰をあげた瞬間、バタンと勢いよくドアが空いては剣幕な表情をしたその体に包まれる。
ご飯、とうとう我慢できなくなったのかな。と呑気にしている私とは違って力強くなったハグに、
「ヒョン、俺の彼女にちょっかい掛けないでください」
怒りを抑えてるような声。思わず弁解すべきだとも思ったが彼の横顔に危険信号を感じた。ただ心配しただけでは片付けられない、その圧は何故かテヒョンを敵対視してたから。
まだ私達はお互いの事を何も知らないのかも。ジョングクの地雷がまさかテヒョンだなんて。＿＿＿＿私はいかに信頼されてないか気付いてしまった。
「…ただ彼女の事で迷惑かけたから謝ってただけだ。」
「それだけじゃないよね、(人1)に昨日何を言ったの？」
「昨日？＿＿＿＿あー、うん。お酒を飲むなって確かそう注意しただけだよ。」
「なんで？」
「…っ。倒れるかもしれない、きついお酒だったから。止めるのが正解じゃないの？」
「だとしても、(人1)本人に近づいてまで止める必要はなかったと思うけど」
お酒のせいで忘れていた、あの時の記憶がふと蘇った。テヒョンは私の酒を奪ったんだ。あの状況で飲まないわけにはいかなかった私の性格をよく知っていたから。
ただ、その後何か嫌味を言われて。勢いよく飲んだんだろうけど。
グゥが居なかったあの場で。彼女がいるテヒョンに下心があった上でしてきたことだとは思えない。
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あんこ(プロフ) - 展開が全く読めず、ドキドキしながら読み進めています。10の公開楽しみにしております。 (2022年7月11日 21時) (
レス) id: b5da8987a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 一番好きな作品です！更新楽しみにしています！ (2022年6月27日 1時) (レス) id: b3bd6e397d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新楽しみにしてました！何回も読んで毎日更新ないか楽しみにしています！大変だと思いますが頑張ってください。とってもおもしろいです！ (2022年6月23日 13時) (レス) @page50 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年3月13日 0時
