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テヒョンの体が停止した瞬間、足早にカットがかかった。その後スタッフに囲まれ慌てて楽屋へと戻っていく彼の後ろ姿を見て、
やっぱり体調が悪いんじゃないかと胸がざわつく。
『あの、テヒョンさんは体調不良ですか?』
「……いいえ。そうでは無いと思います。ただ仕事づくめで少し休憩が欲しいとのことで」
『ああ、…そうですか。なら安心しました』
信憑性もないがスタッフさんに聞いてみてよかった。でも、あのタイミングで疲れがでちゃうなんて、なんか申し訳なくなってくる。
『マネージャー、ちょっと楽屋に忘れ物したから行ってくるね』
「私が行きますよ!」
『いいから!…たまには休んでて、』
ふと目に付いた、彼の好物みかんを手に取って。渡すだけ渡してこようと試みた。
疲れてる時は甘いものがいいっていうし。こういう思いやりが友達ってもんでしょ?
テヒョンのマネージャーさんも見渡す限り居なかったから。多分楽屋でテヒョンについてるんだろうと思っていたのだが、
『…、』
不用心に楽屋の扉が、ほんの少し開いていた。
まさか、ここに居ないのかも。という予想とは反して。近づいてみると、
「…、アァん。テヒョン」
「…はぁ。はぁ…っ」
『!』
見てはいけない、聞いてはいけない。そんな二人の姿を捉えてしまった。
ああやって壁に押し付けて強引にキスするとこ昔と変わってない。テヒョンの強そうで優しい触り方も、当時はこそばゆくて。雰囲気いつもぶち壊してばかりだった。
なんで、切なくなるんだろう。____
楽屋に戻ったのは、ジェジちゃんとキスする為?
私とのキスが嫌だからって、本番直前に逃げ出してまで彼女で埋めようとしなくてもいいのに。
これでもかってほど彼女と友達の格差を見せつけられた気分だった。
私は所詮、過去の女。彼の中でそれ以上でもそれ以下でもないってこと当たり前なのに、どうして。私はショックを受けてるんだろう。
「…おかえりなさい。…っ、(人1)さん、!衣装にみかんの汁!あれ、潰れてますよ」
『…っ!ごめん!……潰してた』
to be continuous…
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あんこ(プロフ) - 展開が全く読めず、ドキドキしながら読み進めています。10の公開楽しみにしております。 (2022年7月11日 21時) (レス) id: b5da8987a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 一番好きな作品です!更新楽しみにしています! (2022年6月27日 1時) (レス) id: b3bd6e397d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新楽しみにしてました!何回も読んで毎日更新ないか楽しみにしています!大変だと思いますが頑張ってください。とってもおもしろいです! (2022年6月23日 13時) (レス) @page50 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chay | 作成日時:2022年3月13日 0時