#444 ページ45
「ヒョンとの仲って、普段からああなの？お互いのこと話さなくても分かるって誇らしげに話してたね。見つめあって、くっついて。ネット民を騒がして何が目的なの？」
『あれは普段通りというよりは…自然な姿で居たかったから。ほら、ギスギスして変に意識してるよりも。さっぱりしてる姿を見せた方がファンも本当に何もないんだって、納得してくれると思ったの』
同じドラマに出演するということは、それなりの誹謗中傷も覚悟の上。でもいつまでも叩かれてるわけにはいかない。
番組の打ち合わせで、テヒョンとの関係を番組内で振ってもいいですか？と確認された時。勿論マネージャーは頑なに拒んでいた。
それなのに私は自分の意志で、彼と向き合うことを選んだ。テヒョンとの収録後は特別変わりはないけれど、
気軽に挨拶できる雰囲気にはなったと思っている。
「ファンの為？(人1)は俺の事は考えてくれなかったの？本当の恋人からして、あの言動は残酷すぎるよ」
『考えてない、わけではないけれど。ファンも混乱してると思うの、私もテヒョンも表舞台で、どんな対応をしていればいいのか分からなかったし。明確な答えも正しい答えでもないのは分かってるけど、少なからず周りにも気を遣わせ続けるのはお互いの為にもよくないでしょ？』
「…そう。そこまで言うなら(人1)はヒョンとどんな関係でいたいの？」
『…、友達になりたいかな』
そんな気さくな深い関係を望んではいない。でも彼の事は正直、尊敬してるからこそ今よりも近い距離感に居たい。
役者仲間も皆、彼の演技力に関心していて、私は近くに居たから気づかなったけれどモデル業も役者業も、本業も彼にはすべてをマルチにこなせる器用さもあり才能もある、
ただ、その倍努力してるんだ。
彼女という立場からしか見えなかった景色が一気に広がって私は不思議と彼の魅力を再確認してしまった。
彼から、もっと学びたいって。ただそれだけ。
「…分かってないね。…仲のいい友達になれば俺が嫉妬しないと思ってるんでしょ？」
『そうじゃなくて！』
「これだけは言えるけど、絶対にヒョンとは友達になれないと思うよ」
『……この世に絶対なんて存在しないよ』
「なれないって。……てか、させない。このまま仲良しごっこなんて許さないから」
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あんこ(プロフ) - 展開が全く読めず、ドキドキしながら読み進めています。10の公開楽しみにしております。 (2022年7月11日 21時) (
レス) id: b5da8987a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 一番好きな作品です！更新楽しみにしています！ (2022年6月27日 1時) (レス) id: b3bd6e397d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新楽しみにしてました！何回も読んで毎日更新ないか楽しみにしています！大変だと思いますが頑張ってください。とってもおもしろいです！ (2022年6月23日 13時) (レス) @page50 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年3月13日 0時
