#404 ページ5
「…チゲスープ？…ぷっ！ケホケホ！！！辛すぎだよ、何入れたの？！ただ唐辛子が浮いているお湯じゃないんだから、」
思ってた以上の反応に隣にいた私も、ついつい聞き耳を立ててしまっていた。慌てて水を飲み干しながらも、まだ唸っているテヒョン。
あんな喧嘩の後に、これだ。そんなつもりなくても喧嘩を煽っているように思えたのかもしれない。テヒョンの表情がもう怒りを通り越して、呆れている。
「…ちゃんと母親から教わったレシピなのに、テヒョンが味音痴なだけでしょ？」
「…はぁ。出来ないなら出来ないで意地張ることないよ。そんなことで見栄張ってどうするの？(人1)に対抗意識燃やした所でお前が惨めなだけだ」
「どうして…っ、さっき私が言ったこと全然分かってないじゃない。なんで、(人1)さんを呼び捨てにするの？」
まずい。私を囲ってはまた再熱し始める口論。この流れは、また私に火種が飛んでくるだろう。余計な口を挟むことがないよう、すぐさまここから逃げようとしたのだが。
「(人1)は(人1)だろ？呼び方を変えたからと言ってお前は安心できるのか？…あ、＿＿＿＿(人1)。これ俺が好きなやつだよね。懐かしいな〜。美味しそう！」
テヒョンが思わぬ地雷を踏んだのだ。彼女の目は一瞬にして私に注がれる。
まるで私が策士のように。テヒョンの好物をあえて作ったゲスい女だって＿＿＿＿そんな蔑視に堪えられない。
ただそれは勘違いだと冷静になれば分かるはず。元々テヒョン達が居るなんて知らずにお買い物して、ここに来たんだから。
「……本当に怖い人ですね、最低」
なんて彼女には、そんな余裕もない。どの言葉も苦しい言い訳になる都合のいい脳みそでテヒョンを盾に私を悪者にしている。
ただ、その行動がテヒョンの気に触れたらしい。ど低い声色で｢触るな。｣彼女の腕を振り払った瞬間、ドンッと大きな音を立ててキッチンから居なくなってしまった。
早とちりなのに、テヒョンが覚えてくれていたことで、この料理はもうジョングクの前でも作れないものとなってしまったのだ。
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あんこ(プロフ) - 展開が全く読めず、ドキドキしながら読み進めています。10の公開楽しみにしております。 (2022年7月11日 21時) (
レス) id: b5da8987a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 一番好きな作品です！更新楽しみにしています！ (2022年6月27日 1時) (レス) id: b3bd6e397d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新楽しみにしてました！何回も読んで毎日更新ないか楽しみにしています！大変だと思いますが頑張ってください。とってもおもしろいです！ (2022年6月23日 13時) (レス) @page50 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年3月13日 0時
