#434 ページ35
『……、グゥだ』
「……ヒョン。(人1)を「違いますよジョングクさん！テヒョンさんは介抱して下さっていただけです」
「………そうですか。ヒョンありがとう」
体を包んでくれていた上着はグゥの上着に変わって。ぎゅっと抱きしめられたまま。不安そうな彼の横顔は、ぐっと言葉を飲み込んでいるように思った。
あれほどグゥがお酒を飲むなよと注意してくれていたのに。もう何も信用してもらえない。でもいいや、彼に縛ってもらわないと。心がもっと不安定になるから。
「連れて帰ってもいいですか？」
「はい、…(人1)さんをよろしくお願いします」
『……グゥ、歩け、る「酔っ払いの言うことは聞かない」
お店を抱き抱えられながら出た後。車に乗り込む一瞬までグゥは無口で普段優しげな目元は気が立っているように見える。
流石に申し訳ない。酔いが覚めない曖昧な情緒で『ごめんね』と呟いたのだが。それがかえって彼の何かを刺激してしまったようで。
「なんで……またテヒョンヒョンに会ってるの？」
『……その。私も、よく分からない』
「分からない？ヒョンに抱きしめられてたよね？…なんで周りも止めないんだろう。(人1)と付き合ってるのは俺だよ？！どんな理由があろうと、二人は近付くべきではないんだ。」
ドンっと力を込めてハンドルを殴る彼。拳が真っ赤になっても。その怒りにまだ震えていた。かれこれ何回目だろうか。我慢が効かない彼が嫉妬に苦しめられる、この姿。
「…俺だって嫌なんだよ。うるさく言いたくない。嫉妬するのは仕事の中だけで充分なんだって！」
『…うん。私が、悪いよね。』
「…そうだね。片思いなら俺の自分勝手で済むけど。俺達は恋人だ。嫉妬させる(人1)にも問題があるってことになる。…はぁ俺だけの(人1)にするのには、どうすればいいんだろう。」
突然、顔が近付いてきては。怒ってるわりには壊さないよう丁寧に。じっくりと舌が絡み合って。いつも以上に感じてしまうのは、お酒のせいだろうか。
「ほら、もっと口開けろ」
『…ぅっ、んん。』
制御も効かない、ただされるがまま。でも口調が荒いグゥにただ興奮してきて。キスだけで終わらない、その先を私自ら求めてしまった。
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あんこ(プロフ) - 展開が全く読めず、ドキドキしながら読み進めています。10の公開楽しみにしております。 (2022年7月11日 21時) (
レス) id: b5da8987a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 一番好きな作品です！更新楽しみにしています！ (2022年6月27日 1時) (レス) id: b3bd6e397d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新楽しみにしてました！何回も読んで毎日更新ないか楽しみにしています！大変だと思いますが頑張ってください。とってもおもしろいです！ (2022年6月23日 13時) (レス) @page50 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年3月13日 0時
