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「知ってました?ジョングクさんって、意外にチャラいですよ。色んな人に良い顔してるし。尚カッコイイから心配になりますよね、私が協力出来ることがあったら、なんでも言って下さい!」
ただ彼女も彼女だ。別に私は、見えない彼の姿まで知りたくはない。知る必要もないと思っているのに、私がそれを聞いて『ありがとう』とでも言うと思った?
注意喚起で教えてくれているのかもしれないけど、心が荒んでるせいか彼女からは悪意しか感じられなかった。
その笑顔の裏は、どれほど真っ黒なんだろう。
「私だって、テヒョンに心配かけさせたくないし。テヒョンって嫉妬深いじゃないですか?今日もキスシーンのこと、すごいしつこく聞いてきて、弁解に疲れちゃいましたよ」
ふぅ、とついた彼女の溜息とほらほら飲んで?と空いたグラスにお酒を注がれて、促されながらも飲んでしまう。彼女との会話はお酒が無ければ続かないことに気付かされた。
早く、この場から居なくなってほしいのに。馴れ合いたいのか、まだ彼女のお酒に付き合わされる。
「先輩である(人1)さんに聞きたいんですけど。テヒョンと長く続く秘訣ってありますか?」
『……………っそうだな。彼は凄く寂しがり屋だから、この仕事上難しいけど安心させてあげることじゃないかな』
わりと回らない頭で必死に言葉を繋いだ。そこに彼に対するなんの気持ちも込めてない、つもりなのに。一瞬彼女は顔色を変えた気がした。
聞いてきたくせに何が納得いかないの?彼女はそうやって私からテヒョンの全てを奪おうとしている。
「…どうりで。テヒョンの異常な心配性は(人1)さんが原因なんだね。テヒョン言ってた、前はこれほどまでに落ち着いて居られなかったって。テヒョンと別れて正解だよ。あのままだったらテヒョン可笑しくなってたもん。」
『…、でも、私「別れてよかったでしょ?…私がテヒョンを幸せにするから。(人1)さんはジョングクさんにも愛想尽かされないように頑張って!テヒョンの二の舞にならないようにね。」
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あんこ(プロフ) - 展開が全く読めず、ドキドキしながら読み進めています。10の公開楽しみにしております。 (2022年7月11日 21時) (レス) id: b5da8987a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 一番好きな作品です!更新楽しみにしています! (2022年6月27日 1時) (レス) id: b3bd6e397d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新楽しみにしてました!何回も読んで毎日更新ないか楽しみにしています!大変だと思いますが頑張ってください。とってもおもしろいです! (2022年6月23日 13時) (レス) @page50 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chay | 作成日時:2022年3月13日 0時