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「そのような事情を考慮した上で申し上げにくいですが続編の件、代役を立てようかという話しがでています。(人1)さんの意見もなるべく尊重したいのですが、どうしても私情になってしまうので。まともに聞いてくれません。私の力不足です」
『…ううん!そんなことないよ、マネージャーは充分頑張ってくれてるから。』
続編で代役を立てるのは、ご法度と言われているけれど。そうせざるおえない、グゥもきっと分かってくれる。ただ最後まで私が演じたかった悔みは捨てきれない。
「でも、本当にいいのですか?…もう一つの作品を選ぶということは、……(人1)さん的に、関係を壊す要因になりませんか?」
『大丈夫だよ?…グゥも一人前の俳優さんなんだし、相手が誰であろうと情熱を持って演じてくれるよ』
「あ、いや…、はい。……あの、!そうじゃなくて。『もー、大丈夫!仕事は仕事だって割り切ってるから嫉妬しないよ。』
グゥがでてるドラマを恥じる彼の前で堂々と見てやるほどだ。皆と目線が違うせいだろうか、同業者として勉強になることばかりで。
グゥに笑いもしない真剣な顔だから。怒ってるのかと思ったって。心配させてしまったこともあった。
マネージャーも社長も会社一同もグゥとの付き合いを支えてくれて、気にかけてくれて。本当はもっと付き合いを考えなさいと注意される立場なのに。
恵まれた環境にずっと甘えてばかりじゃ駄目だ。
「(人1)さんがそうおっしゃるなら。上にそう伝えておきます。…それに伴い制作発表の日時も決まってくると思いますので」
『うん、よろしくお願いします。それじゃあ、お先に』
この時は、私の選んだ作品がどんなものか知らなかったから。のうのうと続編に対する残念な気持ちを抱きつつも、新たな作品に向けての準備を始めていた。
マネージャーがあれほど、いいんですか?と念を押していたことも気にもとめず。グゥに会いに行った私は昨日と同様喧嘩にならないように、
それだけは慎重になって。待ち合わせである夜の海にやってきた。
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あんこ(プロフ) - 展開が全く読めず、ドキドキしながら読み進めています。10の公開楽しみにしております。 (2022年7月11日 21時) (レス) id: b5da8987a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 一番好きな作品です!更新楽しみにしています! (2022年6月27日 1時) (レス) id: b3bd6e397d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新楽しみにしてました!何回も読んで毎日更新ないか楽しみにしています!大変だと思いますが頑張ってください。とってもおもしろいです! (2022年6月23日 13時) (レス) @page50 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chay | 作成日時:2022年3月13日 0時