#411 ページ12
「お疲れ。(人1)、昨日言ってた新人よ。はい、自己紹介して」
「…初めまして。ジェジです」
期待の新人お披露目をしたいと帰り際呼び止められた私は、グゥに【もう帰るよ】と呑気にメッセージを送った直後。社長の横に堂々と立つ女の子に驚愕した。
昨日、散々揉めてしまった相手が何もなかった素振りをみせて私に笑顔を向けているから。
社長ゴリ押しの演技力を見させられているのか、「(人1)さんが大好きで、役者を目指したんです」と何オクターブも上がったキャーキャー声に私は真っ先に恐怖を抱いてしまった。
彼女がテヒョンの現彼女であること、きっと社長は知らないだろう。いずれ知ることになるとは思うがまたテヒョンを毛嫌いするキッカケになりそうだな。
『よろしくお願いします、』
私は、あまり仲良くできないのは明らかである。たわいもない話に花を咲かせる、その空間に耐えられなくて。そそくさと去った私は。時間を気にしつつ帰り準備を急いでいると。
マネージャーに少しいいですか？と言われて場所を変えることになった。
・
・
「手短に済ませます。…昨年大ヒットしたジョングクさんとのダブル主演したドラマの続編が決まったんですが、」
『そうなんだ！…』
「…また新たに別の作品への主演が決まっていまして。撮影時期が被ってしまうんです。スケジュール的に難しく、どちらかを蹴らないといけないのですが、私どもでも決めかねてます。」
『……プロデューサーさんはなんて言ってるの？』
「それは両方出来れば(人1)さんに出演してほしいの一点張りです。 ただ、…ご存知かと思いますが(人1)さんはジョングクさんとの交際を噂されているだけでなく。まだ世に出回っていない確定づける写真を撮られています。」
マネージャーの表情から恐らく世に出回れば終わるほどのゴシップなんだろう。心当たりありすぎて何も言えない。
隠すつもりはないと言いつつ隠さないといけない現状は何年経っても変わらないまま。お互いの事務所によって世に出回らないように抹消される。いつまで続くか分からない、この繰り返しに。いつか終止符を打つことができるのかな。
パパラッチの影響で私達の関係が悪化しないよう切に願うけれど、いつになく真剣なマネージャーは目を泳がせた。
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あんこ(プロフ) - 展開が全く読めず、ドキドキしながら読み進めています。10の公開楽しみにしております。 (2022年7月11日 21時) (
レス) id: b5da8987a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 一番好きな作品です！更新楽しみにしています！ (2022年6月27日 1時) (レス) id: b3bd6e397d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新楽しみにしてました！何回も読んで毎日更新ないか楽しみにしています！大変だと思いますが頑張ってください。とってもおもしろいです！ (2022年6月23日 13時) (レス) @page50 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：chay | 作成日時：2022年3月13日 0時
