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JK side
「ヒョン、どうしたの?!」
「いい加減にしろ、同じ事ばっかり言わせるな!」
「言わせてるのはテヒョンだよ!何年経っても変わらないの?!女々しすぎる、ダサすぎ!」
「は?お前が泣きついてきたんだろ?!どんな俺でも好きでいるって、そう言ったから俺は!」
仲裁に入る隙もない。女性に向かって、しかも愛してる恋人に向ける言葉が乱暴で驚いた。俺も知らないヒョンの新たな一面を垣間見て、怖がっていないだろうか、隣に居る(人1)を気にかけてみるが、その表情は曇っている。
ただ全く話の展開が読めないと思いきや、たった数回の会話で大まかに把握してしまう。俺にとっては耳が痛い内容だった。
未だどうしようかパニクっている(人1)に焦点が当てられ俺も不安視していた、テヒョンヒョン自身の(人1)に対する気持ちを詰められている。
ここは(人1)を居させてはいけない。そう判断して向こうの部屋へ行かせようとしたのだが、
『落ち着いて!…』
彼女の肩に触れて。声をかけてしまったばかりに。荒々しく振り払われてしまうだけじゃない、口論に巻き込まれてしまう。
「いいですね、美人で誰からも愛されて。仕事もできて、非の打ち所もない。私のような二番煎じの気持ちなんて分からないでしょ?」
『そんな…っ、私は完璧な人間じゃないよ?』
「謙遜するのも得意ですね。そうやってテヒョンの気持ちも離さないつもりですか?あーあ、ジョングクさん、この二人絶対隠れて浮気しますよ、」
『しないよ!…私とテヒョンは数年前から終わってるの。過去を蒸し返さないで。』
言った手前、なんで二人して視線を逸らすんだ。自信がないの?過去に囚われないって思えば思うほど逆効果にしか働いていないよね。
もしこの空間にテヒョンヒョンと(人1)だけなら。過去も簡単に覆されるんだろうなって。まだ、終わりの見えそうのない口論を聞きながら呆れてきた。
肝心の(人1)こそ、ようやく自分が巻き込まれてることに気づいたらしい。途中から、ごめんなさいとしか言えなくなっていた。
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あんこ(プロフ) - 展開が全く読めず、ドキドキしながら読み進めています。10の公開楽しみにしております。 (2022年7月11日 21時) (レス) id: b5da8987a5 (このIDを非表示/違反報告)
黒薔薇(プロフ) - 一番好きな作品です!更新楽しみにしています! (2022年6月27日 1時) (レス) id: b3bd6e397d (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - 更新楽しみにしてました!何回も読んで毎日更新ないか楽しみにしています!大変だと思いますが頑張ってください。とってもおもしろいです! (2022年6月23日 13時) (レス) @page50 id: be7c7766b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:chay | 作成日時:2022年3月13日 0時